2022年(令和4年)に新卒採用
L.T.P.さん

2022年5月にベトナムから来日し、入社したL.T.P.さん。慣れないシステムに苦戦しながらも熱心に学び、日々成長を続けています。学生時代の夢を実現し、日本でのキャリアを築くフォックさんの姿を追います。

Q:入社までの経緯を教えてください。

大学時代に、日本でインターンシップを経験した友人から日本の高い技術力について聞き、私もいつか日本で働きたいと強く思うようになりました。そこでまず、日 本語の学習クラスに参加したのです。半年ほど勉強し、すぐにでも来日したいと思ったときに、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、海外渡航が難しくなってしまいました。
そのため、大学で太陽光エネルギーについての研究を行い、卒業後は電柱の分電盤や配電盤の設置業務の管理者として働きました。そうして1年半ほど経ち、少しずつコロナ禍が落ち着きを見せ始めた頃、改めて日本へ行きたいという気持ちが湧き上がってきたのです。また、「新しい環境で勉強したい」との思いもあり、日本の企業を紹介してくれる会社の協力を得て、奈良電機重工株式会社に入社を果たしました。

Q:入社後、驚いたことや苦労したことは何ですか。

ベトナムと日本の違いには、様々な驚きがありました。例えば、電圧規格はベトナムでは一般的に200Vですが、日本ではそれが100V。また、現在私が担当している設計業務で使うCADも、日本ではECADを用いますが、ベトナムではAutoCADが使用されます。加えて、専門用語も日本語で学ぶため、覚えなければならないことが多くて大変でした。 他には、学生時代にプログラムを学ぶ機会があったのですが、そこで扱った機械は小さなモーター程度でしたから、日本ではその規模の違いにも驚きました。特に、以前見学をさせていただいたとある工場の機械は、あまりにも大きくて今でも印象に残っています。
さらに、奈良電機重工の製品の美しさには心から感動しました。配線は見た目の美しさにも配慮されており、その高度な技術力を実感することができましたね。

Q:やりがいを感じるのはどのようなときですか。

初めて私が組んだプログラムを上司に確認をしてもらい、「OK」と言われたときは本当にほっとしました。その後、実際に装置が稼働する様子を見たときの喜びは、今でも忘れられません。やはり、自分が設計したものが確実に動作しているのを見るのは、大きなやりがいを感じる瞬間です。

Q:失敗経験から学んだことは何ですか。

部品の取り付けを間違ってしまった経験があります。それも新製品だったため、私ではどのように修正すれば良いのかわからず、最悪の場合は製品を買い直さなければならない状況に追い込まれました。1つ30万円もする製品のため、簡単に買い直すことはできません。そこで、すぐに上司に相談した結果、新しい製品を買う必要はなくなり、最小限の出費で修繕することができました。しかし、危うく大きな損害を出してしまうところでした。
それ以来、こまめに相談することを心掛けています。例えば、図面段階でミスがあると、全ての工程を誤ったまま進めてしまうことに繋がるからです。図面と部品が一致しているか、配線の繋げ方は正しいか、部品の取り付け順番は間違っていないかなど、他の部門の方々の意見も聞きながら確認作業を行っています。

Q:最後に、今後の目標を教えてください

2024年中には、日本で自動車免許を取得したいと思っています。現状では免許がないため、現場へは誰かに車で送ってもらわなければなりません。これから本格的に取得に向けて動き出したいと思います。
もう1つ、日本語のスキルを一層強化することです。私の設計業務では、お客様とコミュニケーションを取る場面が少なくありません。機械の動作状況を伝えることもあるため、専門用語にも対応できるようにしていきたいと考えています。

一日の流れ

8:00

朝礼、安全確認

8:20

作業開始(電気図面、プログラムの作成)

10:00

10分休憩

12:00

昼休み

12:55

作業再開

15:00

10分休憩

17:00

作業終了、退勤

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