2010年(平成22年)に新卒採用
K.T.さん

K.T.さんは、2010年4月に新卒で奈良電機重工株式会社に入社。5年間工事課の業務に従事し、それ以降、現在まで製造課で制御盤の作成に携わっています。今では新入社員やインターンシップの学生を指導するといった、若手を牽引する立場になりました。そんなK.T.さんに、印象深かった仕事や心がけていること、今後の展望などについて伺います。

Q:これまでで一番思い出に残っている仕事について教えてください。

製造課に配属になって間もなくのころ、某半導体集積回路の企業様を担当することになりました。しかし、当時はまだ専門的な知識の理解も浅く、さらには普段使用しない材料や見慣れない図面に加え、イレギュラーな対応も多かったので戸惑うばかり。社長や上司、そして協力業者の方に相談したり、お客様から指導していただいたりして少しずつ業務を進めていきました。どうにか製品を納めたものの、納期は遅れてしまいましたし、おそらくお客様からしたら期待外れの出来栄えだったのではと、反省だらけの苦い思い出になっています。
ただ、使える材料は無いかと模索する中で、誰かに質問する前にまずは自分で答えを探す癖がつきましたし、有難いことに、その企業様とはそれからもお付き合いが続いています。今では「奈良電機でないとできない」とおっしゃっていただくときもあり、嬉しい限りです。自分の中でこの経験は最も大きな失敗でもあり、嬉しい思い出につながっている仕事でもあります。

Q:仕事において心がけていることは何ですか。

以前、「お客様が目にするのは、見た目の部分」だと教えてもらったことがあります。正直、電気に詳しくない方にとっては、ぱっと見が綺麗かどうかで印象が大きく変わってしまうでしょう。ご依頼をいただくからには、きちんと動作するのは当たり前。その上で、見た目も美しくしなければ、満足度の向上には至らないと思いました。様々な方向から伸びている電線を、樹木の枝葉を整えるように、なるべくまとまって見せる点を意識しています。

Q:母校のインターンシップで指導役をされた際、教え方が好評だったと伺っています。そのときの感想や、指導のコツを教えてください。

専門用語をいきなり使うのではなく、その意味を教えてから言葉にして伝えるといった、相手にとって分かりやすい方法を意識し、具体的に説明するよう心がけていました。自分たちが経験の中で感覚的に理解してきた部分を、どう言語化するか。これには苦労しましたね。でも、高校の生徒たちは飲み込みが早く、私のつたない説明でもきちんと理解してくれて助かりました。初めて指導する立場になって、私も学ぶことが多くありました。

Q:ご家族のお話があればお聞かせください。

昨年、第一子となる長男が生まれました。子どもが生まれる前までは、残業もいとわない気持ちでいましたが、今はなるべく定時で帰れるよう意識して仕事をするようになりました。平日の日中はどうしても育児を妻に任せきりになるので、できるだけ負担が軽くなるよう、少しでも一緒にいる時間を増やしたいと思っています。妻とはゲームの趣味が同じで、子どもが寝た後によく一緒にプレーしています。

Q:最後に、今後の展望を教えてください。

私は、製造課での仕事が自分に合っているように思います。機内配線など、工事課での経験を生かせている部分も、やりがいの1つですね。 近年は新入社員も増えているので、これからは若手たちの手本のような存在になっていきたいと思います。作業ミスをしないのはもちろん、誰が見ても「綺麗だ」と思う制御盤を作れるよう努力し、そこで得たノウハウをしっかりと伝えていくことが目標です。

一日の流れ

8:00

朝礼、安全確認

8:20

作業開始(制御盤の組立・配線作業)

10:00

10分休憩

12:00

昼休み

12:55

作業再開

15:00

10分休憩

16:50

清掃、翌日の仕事の準備

17:00

退勤

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